2015.08.04 Tue :
SPECIAL INTERVIEW 02
「みんな!エスパーだよ!」試写会前インタビュー
もらったものは、安心感だけじゃない。
この街とどうしていくか、作戦が練られた。
ー心に残っている、地域の方との交流はありますか?
- 園 :
- 僕の場合は、助監督と一緒にロケハンをしたりする。ダイレクトに地域のいろいろな人と顔を突き合わせていました。中でも思い出深いのは、豊川の商店街を嘉郎くん(染谷)が突っ走るシーン。案外いい画がワンテイクで撮れたから、あっという間に終わっちゃったんだけど、商店街が気を利かせて翌日の朝までライトをつけて現場を提供してくれるつもりだったみたい。全力でセッティングしてくれた街の人たちが、あまりの仕上がりの早さに唖然としている姿を見て、期待していてくださったんだと感じ、なんだか嬉しくなりました。ほっこり温かい現場でしたね。やっぱり、監督として、豊橋、豊川を世界にアピールしたいと思っていたから、街の人たちの温かさを安心と捉えるんじゃなくて、この街とどうやって映画をつくっていくか、常に作戦を立ててやってやる!という意識が常にありました。
- 染 谷:
- こちらとしては、撮影って「お邪魔する立場」なので、嫌な目で見られると狭苦しい気持ちになります。でも、ここの住民の皆さんはちゃんと見守ってくれた。そういう目があったから、現場で思う存分挑戦できたし、撮影に集中できたので感謝しています。
- 池 田:
- 見守られている、という感覚は私にもありました。交番の方と仲良くなって、撮影がある度、その空き時間に雑談してたんです。「今日も面白そうなことやってるね」「水着の人がいっぱいいたけど、あれはどうなるの?」なんて、地元の方々と気軽にお話ができました。あまり長時間お話ししていると仕事の邪魔になって申し訳ないなと思っていたら「豊橋は平和だから大丈夫だよ」っておっしゃったんです。平和な街なんだな、と思いながら、だから私たちはこうして撮影に打ち込めるんだ、って思いました。
- 真 野:
- 豊橋駅の近くにある子ども未来館「ココニコ」で撮影させていただいたんですが、最終日に朝から撮影していたら、1歳くらいの幼い子連れのご夫婦が前を通られたんです。かわいいな、と思って見ていたら、手紙を渡されました。手紙にはその子が描いてくれた私の似顔絵があって、本当に和やかな気分になりました。手紙なんて、撮影の時にもらったのは初めてだったから。でも、その子が成長してこの作品を見たらどんな気持ちになるか、想像すると楽しみですね(笑)。
- 映画 みんな!エスパーだよ! 9月4日(金)TOHOシネマズ新宿他全国ロードショー!