愛知県フィルムコミッション協議会

特集

2015.07.16 Thu :
SPECIAL INTERVIEW 01

愛知県フィルムコミッション座談会

ー大変だったことはありますか?

松 本:
エキストラと言えば、雨で撮影日がズレて人数が足りなくなっちゃったことが。外国人が必要だったので、豊田市内のインド料理店に電話をかけまくったりして。
一 同:
(笑)
松 本:
結局、わたしだけではなんともならなかったので、愛知県の鈴木さんの人脈にお世話になりました。

鈴木麻:
そういうとき、横の連携って心強いですよね。FCどうしの日頃からのコミュニケーションが大切だと思います。
左 高:
わたしは大変というか、悔しかったこと。 犬山市は名所旧跡が多いので、あらかじめロケ地が決まってからの連絡がほとんどなんです。でも、たまに「こういうとこありませんか?」と相談の電話が入ると燃える。(笑) そのときも、「古い神社」の問合せがあって、一生懸命調べて「ここだ!」というところにロケハンに来てもらったのですが、見た瞬間「あ、ちょっと小さいですね」と…。探すプロセスが楽しかっただけに、すごく悔しくて。その後、ロケ地に決定した他県の神社を見に行って、納得できたんですけど。
三 宅:
すごい!現場に行ったんですね。でも悔しいと感じることはFCとして大切なこと。絶対、次のいい提案につながると思うんです。
左 高:
はい。名所だけでなく、まだ知られていない場所も発掘してアピールしたい。そのために、今はいろいろなところに足を運んで、勉強しています。

える」というより、
「共につくる」。
そんな気持ちです。

ーFCの仕事をする上で、心がけていることはありますか?

鈴木恵:
制作チームの要望にNOと言わないこと。できる限り、100%応えたいと思っています。
だから、リピート率も高いですね。
次回作の撮影に入る前に「またお願いしたい」と連絡が入るとうれしい。
松 本:
わたしも、「無理です」とは簡単に言わないように心がけています。
三 宅:
制作チームの苦労を理解して、少しでもやりやすいようにお手伝いしたいという気持ちは強いです。
鈴木麻:
たしかに!早朝から夜遅くまで一緒に過ごして、ときには大雨でずぶ濡れになったり、寒さに震えたり。
そんな中で、気持ちよく撮影を進めてもらうにはどうしたらいいか、どうしたら地域のためになるのかを、考えながら仕事をしていかなければいけないと思っています。少しでも、地域に役立てた、また、制作チームの一員になれたと感じられると、それまでの苦労が吹き飛びます(笑)
三 宅:
無理なこと頼まれたり(笑)、大変なこともたくさんあるけど、作品が完成して、エンドロールを見るたびに達成感を味わえます。あぁ、こんなに多くの人々が、ひとつのものをつくりあげているんだなって。
鈴木恵:
結局、ドラマや映画って「人」でできている。その一員になれることが、FCの誇りでもありますよね。

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